「コーヒーって、こんなに楽しくて美味しい飲み物だった?」
果物とコーヒーを掛け合わせた「フルーツコーヒー」という新感覚ドリンクをご存じですか?
今、そのユニークな組み合わせが、SNSを中心にじわじわと注目を集めています。
夏の定番であるアイスコーヒーに、果実の甘みや酸味が加わることで、まるで"飲むスイーツ"のような味わいに。
暑い季節にぴったりの一杯として、20代では約2人に1人が認知している新トレンドドリンクです。
そんな中、カプセル式ドリップコーヒーシステム「DRIP POD」を展開するUCC上島珈琲株式会社は、2025年でブランド誕生10周年を迎えました。
その記念企画の一環として、「FRUIT COFFEE COLLECTION(フルーツコーヒーコレクション)」をテーマに全国各地の飲食店とのコラボ企画をスタート。
その発表イベントが、7月11日、沖縄県那覇市にある高級フルーツ専門店「琉貿果実苑(りうぼうかじつえん)」で開催されました。
今回はその様子をレポートするとともに、フルーツコーヒーの魅力に迫ります。
DRIP POD 10周年を迎え、新しい”夏のコーヒーの楽しみ方”を提案
本イベントは午前9時30分過ぎ、那覇市の中心街に位置する「デパートリウボウ」2階、琉貿果実苑内のフルーツパーラーでスタートしました。
会場に集まったメディア関係者に向けてまず登壇したのは、UCC DRIP POD PRマネージャーである西川満美子氏です。
「ドリップポッドは、カプセルもマシンもUCC DRIP POD が自社開発したカプセル式ドリップコーヒーシステムです。
10周年を迎えた今年、より多くの方に本格的なコーヒーを手軽に楽しんでいただけるよう、新しい取り組みに力を入れています」
その一環が、今回発表されたフルーツコーヒーのプロジェクトです。
新感覚のコーヒー「フルーツコーヒー」がSNSで人気に!
UCC DRIP PODが独自に行った調査によると、フルーツコーヒーの認知は世代間で大きな差があり、20代では50%が認知している一方、60代では20%にとどまっています。
認知経路をみると、20代ではSNS経由で知った人が51%と半数を超えて最も多く、SNSでの口コミの広まりが認知度向上に大きく寄与していることが明らかになりました。
さらに興味深いのは、フルーツコーヒーを知っている人の7割が「飲んでみたい」と回答していることです。
実際にフルーツコーヒを飲んだ方からは、「新感覚のドリンク」「コーヒーの概念が変わる」といった高い評価を得ており、潜在的な市場の大きさを物語っています。
アイスコーヒーに求める味わいは「スッキリ感」や「フルーティーさ」
同調査では、コーヒーに求める味わいが「アイス」と「ホット」で変化することも判明。
アイスコーヒーでは「キレ」や「スッキリ感」「フルーティーさ」を求める傾向が強く、特に20代では「フルーティー」志向が顕著に現れています。
「ドリップポッドの急冷式アイスコーヒーは、氷の上に淹れたてのコーヒーを直接抽出することで、香りや味わいを損なわずに仕上がります。
だからこそ、コーヒーのフレーバーとフルーツとの掛け合わせがしやすくなっています。」と西川氏は説明してくれました。
UCC DRIP PODではこれまで、表参道で開催されたイベント「#バリスタのいないアイスコーヒー専門店」などを通じて、フルーツコーヒーの魅力を発信。
2年間で約1万人を超えるお客さまを集めています。
そのような中で、全国から「うちの店舗でも提供したい」という声が多く寄せられ、今回、初めて実店舗とのコラボが実現するに至ったそうです。
フルーツのプロ「琉貿果実苑」との初コラボ商品が誕生!
続いて登壇したのは、今回、沖縄でしか飲めないフルーツコーヒーを共同開発した「琉貿果実苑」の店長・大木優氏。
那覇市の中心にあるデパート「リウボウ」2階に店を構える琉貿果実苑は、2024年にオープンした高級フルーツ専門店です。
沖縄県産のフルーツはもちろん、全国の高品質なフルーツを”贈答品”としてのクオリティで提供されています。
併設のフルーツパーラーでは、そのフルーツを使用した季節のパフェやスイーツも提供しています。
「コーヒー好きにとって、フルーツとコーヒーの相性を見極めるのは、実は非常に難しいんです」と大木店長は語ります。
しかし今回、UCC DRIP PODの「マンデリン&ブラジル」と「炭焼珈琲」に出会い、「こんなに奥深い味わいになるんだな」と感動。
試作を重ねた結果、納得できるレシピが完成し、「自信作です」と胸を張る。
そんな"果実のプロフェッショナル"とUCC DRIP PODがタッグを組んで開発したのが、今回限定で提供される2種類のフルーツコーヒーです。
コーヒー独特の苦味や酸味と果物の甘さや酸味のバランスを合わせるのは非常に困難で、特にコーヒー愛好家にとっては「ん?」の連続だったそうです。
そこで、今回のフルーツコーヒーづくりにおいて、大きな鍵となったのが、UCCが展開するカプセル式ドリップコーヒーシステム「DRIP POD」の存在です。

一杯ずつ淹れられるドリップポッドは、抽出ごとの香りや味わいが損なわれにくく、プロのような本格的な味を手軽に楽しめるのが特徴。
カプセルの種類も豊富で、苦味・酸味・香りなどが異なる多彩なラインナップがあるからこそ、琉貿果実苑のフルーツとベストマッチする組み合わせが見つかったといいます。
限定コーヒーは「リゾート気分」を味わえる爽やかなコーヒーと、まるでパフェのような「デザート感覚」を楽しめるコーヒー
UCC DRIP PODと琉貿果実苑がコラボして提供するコーヒーは、
- 沖縄県産ゴールドバレルパイン珈琲
- 沖縄県産アップルバナナ炭焼珈琲
の2種類。
さっそく、その美味しさを体験させていただきました。
沖縄県産ゴールドバレルパイン珈琲
栽培が難しいとされ、国内生産量1%という貴重な高級パイン、ゴールドバレルパインを使用した「沖縄県産ゴールドバレルパイン珈琲」。
比較的酸味のまろやかで甘さが強いパインを、ハーブやスパイスのような香りとコーヒーの酸味が感じられるUCC DRIP PODの「マンデリン&ブラジル」を合わせた一杯です。
グラスの縁に飾られたゴールドバレルパインと、二層になったコーヒーとパインシロップが涼やかな印象を与えています。
「最初の一口は、コーヒーから」とすすめられたので、まずはコーヒーの層までストローを入れて一口。
Earthy(アーシー)と言われる、大地を思わせるマンデリンの香りと軽やかな苦味と酸味、コクの深い味わいが口の中に広がります。
続いて、パインシロップの層とコーヒーを混ぜ合わせて飲んでみます。
コーヒーだけを飲んだ際に感じられる苦味や酸味に、スッキリとしたパインの甘みが合わさり、爽やかな後味が楽しめました。
コーヒーとともにゴールドバレルパインも一緒に提供されるのですが、コーヒーとの相性は抜群で夏の暑さを忘れさせてれる清涼感を感じさせてくれます。
パイナップルとコーヒーを合わせるのは、非常に難しかったそうで、試行錯誤を繰り返したという開発の苦労が、大木店長から語られました。
さらに、爽やかさが勝ち過ぎないように、コクを出すためパイナップルと相性の良いココナッツを加えたという裏話には、フルーツのプロの知識と味覚の素晴らしさを感じました。
味の爽やかさだけでなく、見た目の清涼感がリゾート気分を満喫させてくれる、そんな一杯のコーヒーです。
沖縄県産アップルバナナ炭焼珈琲
近年、琉貿果実苑でも取り扱うようになったという、沖縄の特産品であるアップルバナナ。
フルーツギフトとしても高い人気を集めているということです。
アップルバナナは、普段見かけるバナナよりも小ぶりで丸みを帯びています。
リンゴのような爽やかな酸味と濃厚な甘み、もっちりとした食感が特徴です。
このアップルバナナに合わせるのは、深いコクとスモーキーな香りが特徴の「炭焼珈琲」。
余韻が残る甘さがあり、アップルバナナと非常に相性が良いといいます。
チョコバナナスムージーのように見える一杯ですが、一口飲めば、その美味しさに驚くことでしょう。
コーヒーのコク深さとしっかりとした苦味が効いた中に、アップルバナナの自然で優しい甘みが口いっぱいに広がるからです。
少しとろみがあるので、アップルバナナの甘みを長く味わえます。
僕自身、甘いコーヒーは苦手なはずですが、気がついたら飲み干していたほどです。
生クリームとともに、アップルバナナの果肉が添えられているため、一見するとパフェのようにも見えます。
デザート感覚で「食べられる」コーヒーと言えるかもしれません。
アップルバナナの甘みとコーヒーの深みある味わい。
両方を堪能できる「デザート珈琲」が誕生しました。
当初、コーヒーとバナナがうまくマッチンングしなかったため、ホイップクリームを足したそうです。
すると、ホイップクリームがコーヒーとバナナの橋渡しとなり、この一杯につながったといいます。
コーヒーは苦いから飲めないという方でも、「沖縄県産アップルバナナ炭焼珈琲」は美味しく飲めます。
コーヒーが苦手な方にこそ、飲んでもらいたい一杯です。
新感覚のアイスコーヒー体験に感動!
実際に試飲してみると、その完成度に驚かされました。
単なる”フルーツ入りコーヒー"というわけではなく、フルーツ特有の甘さとコーヒーの香りが互いを引き立て合い、甘さや苦み、酸味が一体となって広がっていく。
暑い日に最適な爽快感がありながら、満足感はスイーツレベルという、まさに"新しいアイスコーヒー体験”でした。
”フルーツコーヒー”は今後、夏の定番の飲み物として広まっていくでしょう。
DRIP PODは自宅でも楽しめる。今後の展開にも注目!
「FRUIT COFFEE COLLECTION」は、今後全国各地で順次展開されます。
山形のホテルや関東・関西のカフェなど、各地で地元産のフルーツを活用した"ご当地フルーツコーヒー"が楽しめる予定です。
販売期間・店舗情報
琉貿果実苑(沖縄県那覇市)
- 販売期間:2025年7月11日~7月31日
- 営業時間:11:00~19:00(ラストオーダー18:00)
- 提供メニュー:沖縄県産ゴールドバレルパインコーヒー、沖縄県産アップルバナナ炭焼珈琲
- 料金:各1,320円(税込)
その他の展開店舗
- タスパークホテル長井(山形県):7月3日~8月30日
- カフェコムサ(栃木・千葉・神奈川の3店舗):7月11日~
- コムクレープ岡山問屋町店:6月10日~8月31日
- Le・Café 白島(広島県):7月1日〜
※販売状況によって期間が変更になる可能性があります。
最新情報は各店舗およびドリップポッド公式Instagramでご確認ください。
また、UCCの公式Instagramや「ドリップポッドマガジン」では、家庭向けのレシピも公開中です。
冷凍フルーツや缶詰、ジャムなどを活用し、身近な素材で簡単にフルーツコーヒーが楽しめるようになっています。
さらに、現在Rand表参道(東京都渋谷区神宮前4-24-3 COURT C)にて、夏限定のアイスコーヒーイベント「#バリスタのいないアイスコーヒー専門店 ひみつのドリップ」が開催中です。

開催は8月3日(日)まで。
詳しくは、上記のInstagramをご確認ください。
夏の新定番として、フルーツコーヒーを楽しもう!

フルーツとコーヒー。
相容れないと思われてきたこの組み合わせが、技術と発想によって"新たなコーヒー体験"として形になりました。
甘く、爽やかで、香り高い。
スイーツのような満足感と、アイスコーヒーの清涼感を兼ね備えた「フルーツコーヒー」は、この夏、確実に広がっていくことでしょう。
UCC DRIP PODの調査でも明らかになったように、若年層を中心に「スッキリ」「フルーティー」志向が高まる中、フルーツコーヒーはまさに時代のニーズに応える新しいドリンクなのです。
「まずは驚いて、飲んで、笑顔になってもらえたら嬉しいですね」と西川氏が語ったように、フルーツコーヒーは"日常にちょっと楽しい瞬間"をもたらしてくれます。
この夏、ぜひあなたも一杯のフルーツコーヒーで、新しい夏の涼を味わってみてください。