転職を考えているんだけど、在職中の転職活動はしんどいって聞くから迷ってしまう…。
仕事も忙しいし、時間が取れないかも。
転職活動をしているのがバレないかも不安だし…。
働きながらでも、安心して転職活動を進める方法ってないのかな?
在職中に転職活動を考えておられる方の、このような不安や悩みに応える記事です。
この記事で分かることは以下の通り。
- 在職中に転職活動をする際の成功のコツと注意点
- 転職活動をするなら「在職中」「退職後」のどちらが良い?
- 在職中に転職活動をする際の流れ
- 転職活動をしていることが、バレないためのポイント
- 在職中に転職活動をする際の不安や悩みの解消法
この記事を読むことで、在職中の転職活動を成功させるためのコツがわかります。
結論:在職中の転職活動はしんどいけれど、コツさえわかれば成功させることが可能。
この記事では、下記の機関のデータを参考に解説します。
- 株式会社リクルート
- 株式会社マイナビ
初めまして。
平敷篤と申します。
まずは私のプロフィールをご覧ください。
- IT営業→広告営業→人材紹介営業を経験(合計7年)
- 現在フリーランスのWebライター
ご覧のとおり、私自身が今まで転職を何度か経験しています。
在職中の転職活動はしんどいし、精神的に疲れることもありました…。
転職活動の流れも解説していますので、初めて転職活動をするという方にもおすすめです。
この記事を読むことで、在職中にどうやって転職活動をすれば良いのか分かるので、転職活動を迷っている方の無理なく始めることができます。
「在職中に転職活動をすると会社にバレるのではないか?」という不安の声を耳にします。
在職中の転職活動を会社にバレずに成功させるためのポイントも解説していますので、最後まで読んでみてください。
在職中に転職活動を成功させるコツについて、すぐに知りたい方はコチラ!
なぜ在職中の転職活動はしんどいのか
事実、在職中に転職活動をするのは疲れますし、しんどいものです。
以下のグラフをご覧ください。
引用元:株式会社リクルート リクナビNEXT「転職活動、どんなときに疲れた?やる気が出ないときの進め方をプロがアドバイス」https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/11140/
このグラフは、リクナビNEXTが調査した結果をグラフ化したものです。
グラフからも分かるとおり、転職活動経験者の75%程度が転職活動について、「しんどい」「疲れた」と感じているようです。
その理由は大きく3つあります。
- 自由時間の確保が難しい
- 現職場に気を遣う必要がある
- 内定が出ないことがストレスになる
在職中は勤務先の日常業務をこなさなくてはいけません。そのため、スケジュールの調整が難しいという問題が発生します。
自由時間を確保しようと考えると、土日を利用しなくていけません。体力的な面からも疲れてしまいます。
さらに緊急で応募したい案件があった場合、会社を休めないなど、現職場に配慮する必要もあるでしょう。
内定がなかなか出ない場合には、精神的なストレスにつながります。
ということは、在職中に転職活動はしない方が良いということですか?
いえ、在職中の転職活動はダメではありません。
事実として、在職中に転職活動をしている人がほとんどです。
以下のグラフをご覧ください。
引用元:株式会社マイナビ「転職動向調査2024年版(2023年実績)転職時の状況」https://career-research.mynavi.jp/wp-content/uploads/2024/03/tenshokudoukoutyousa2024.pdf#page=82
上記のグラフは株式会社マイナビが、2023年に転職した20代~50代の男女1,500名を対象に実施した転職動向調査です。
グラフからは、7割以上の人が在職中に転職活動をしていることがわかります。
転職を望んでいる人の多くは、在職中から転職活動を始めています。
転職活動するなら在職中?退職後?
多くの人が転職活動を在職中に始めていることがわかりました。
でも、しんどい思いをするぐらいなら、退職後でも良いかなと思ってしまいます。
転職活動を在職中にする場合と退職後にする場合、それぞれのメリット・デメリットを比較したいのですが…。
転職活動をする場合、在職中が良いのか、退職後が良いのか迷っている人も多いでしょう。
ここからは在職中に転職活動をおこなう場合と、退職後にお転職活動をおこなう場合のメリット・デメリットについて、それぞれ解説します。
しっかりと比較・検討することが転職活動を成功させるポイントです。
在職中に転職活動をするメリット・デメリット
まずは在職中に転職活動をおこなう場合のメリット・デメリットを解説します。
在職中に転職活動をするメリット
在職中に転職活動をする場合のメリットは次のとおりです。
- 経済的な不安がない
- ブランク(空白)期間ができない
- 転職活動をやめることができる
在職中に転職活動をするメリットとして、初めに挙げられるのは「経済的な不安がない」ことです。
働きながら転職活動をするため、収入が途切れることがなく経済的な不安について考える必要がありません。
転職活動には、交通費・応募書類の準備費用、選考試験対策のための費用(面接や筆記試験の対策本など)がかかります。
それに加えて生活費も必要となるため、経済的な不安を気にしないで済むのは大きなメリットです。
続いてのメリットは、ブランク(空白)期間を作らずに済むことです。
求人に応募する際には、応募書類を提出する必要があります。
その際に職務経歴書に空白期間があると、採用企業側は「この期間は何をしていたのだろう?」と考え、悪い印象を与えるかもしれません。
ブランクがあると職務から遠ざかっていることで、ビジネス感覚が鈍っていないか、スキル・知識をアップデートできていないのではないかと思われることもあるので注意が必要です。
転職活動を自分のタイミングでやめられるというメリットもあります。
条件に合った転職先が見つからなくても、在職中であれば転職活動をやめられます。
また、転職活動を通じて現職場の良い点に気付くこともあり、無理に転職する必要がなくなることもあるでしょう。
以上の3点が在職中に転職活動をするメリットです。
在職中に転職活動をするデメリット
在職中に転職活動をする場合のデメリットは次のとおりです。
- 転職活動に使える時間が限られる
- スケジュールがタイトで疲れる
- 入社日の調整が必要になる
デメリットに関しては、転職活動に使える時間が限られてしまうことが挙げられます。
通常の業務をこなしながら転職活動を行わなくてはいけません。
そのため、求人への応募が進まない、準備不足のまま選考に望まなくてはいけないなど、使える時間が限られます。
スケジュールがタイトになることで、心身ともに疲れるのもデメリットです。
在職中の転職活動は、通常業務をこなしながら行う必要があるのは上述しました。
それに加えて普段の生活スケジュールの合間に、応募書類の作成や選考試験などが組み込まれます。
場合によっては選考のスケジュールの調整を行う必要も出てくるため、時間のやりくりに疲れてしまうこともあるでしょう。
入社日の調整が必要になるのもデメリットのひとつです。
転職活動が成功し、内定が出ても現職場との退職交渉で手間取るケースがあります。
在職中の場合、転職先への入社時期は1ヶ月〜3ヶ月とされているのが一般的です。
4ヶ月以上になると内定取り消しになる可能性もあります。
特に急募求人は、即入社できる応募者が優先されるケースが多いので注意しましょう。
これら3点は、在職中に転職活動をする場合のデメリットです。
退職後に転職活動をするメリット・デメリット
続いて退職後に転職活動をするメリット・デメリットを見てみましょう。
退職後に転職活動をするメリット
退職後に転職活動をするメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。
- 転職活動に専念できる
- 複数の求人や急募求人にも対応できる
- 資格取得やスキルアップを目指させる
退職後に転職活動をする最大のメリットは、転職活動に専念できることです。
仕事を辞めてから転職活動をするので、業務をこなす必要はありません。
そのため自分のペースで転職活動を行うことができます。
前職が多忙だった人は、休息を取りながら自分自身を見つめ、仕事に対する思いなどを整理して転職活動に打ち込めます。
複数の求人や急募求人に対応できるのも、退職後に転職活動をするメリットです。
在職時と異なり、仕事の予定を考えて応募をする必要がありません。
一度に複数社へ応募するのを悩む必要はありませんし、急募の求人にも対応できるので、自分の条件に合っている求人を逃すことが少なくなります。
資格取得やスキルアップを目指しながら、転職活動ができるのも大きなメリットです。
自由に時間が使えるので、資格取得やスキルアップを目指しながら転職活動ができます。
目指したい仕事に資格が必要だったり、年収アップのためのスキルを身につけたい場合には最適です。
ハローワークなどでは無料で受けられる制度もあるので活用を検討してみましょう。
これらが退職後に転職活動をするメリットです。
退職後に転職活動をするデメリット
続いて、退職後に転職活動をするデメリットを見ていきます。
- 収入が途絶えてしまう
- 空白期間ができてしまう
- モチベーションを保つのが難しい
退職後の転職活動は、自由な時間が増える一方、収入が途絶えるのがデメリットです。
失業手当はもらえますが、自己都合退職の場合、2ヶ月の待機期間があるので注意しましょう。
早く転職先が決まれば良いのですが、転職活動が長引くと経済的な不安を抱えることも。
転職がうまくいかない場合の対策を立てる必要があります。
空白期間ができるのもデメリットの1つです。
在職時に転職活動をするメリットでも書きましたが、職務経歴書に空白期間があると採用企業の印象が悪くなるかもしれません。
また、企業によっては仕事に対するモチベーションや就業意思を疑われることもあります。
退職後の転職活動は、短期集中がポイントです。
大きなデメリットの1つとして、モチベーションを保つのが難しいことが挙げられます。
転職活動が長引くとモチベーションの低下につながります。
書類選考や面接で失敗が続くと不安になったり、体力的な疲れが出ることもあるでしょう。
気持ちの切り替えはもちろん、次の仕事で実現したい内容を洗い出してみることも必要です。
これら3点は、退職後に転職活動をする際のデメリットと言えます。
以上が転職活動を在職中、退職後にするメリット・デメリットです。
これがオススメです!とは言い切れません。
両方のメリット・デメリットをしっかりと比較・検討し、自分自身に最適な転職活動の仕方を見つけるようにしましょう。
在職中に転職活動をするための6つのステップ
在職中に転職活動をするには、何から始めたら良いですか?
在職中の転職活動は、次の6つのSTEPで始めることをおすすめします。
- STEP1:在職中の会社の退職規定を確認する
- STEP2:転職先に求める優先順位を決める
- STEP3:自己分析や企業の情報収集を開始する
- STEP4:応募先に適した履歴書・職務経歴書を作成する
- STEP5:内定が出たら会社に退職を伝える
- STEP6:退職準備と業務の引き継ぎを行う
それぞれについて解説します。
STEP1:在職中の会社の退職規定を確認する
在職中に転職活動を始める第一歩は、会社の就業規則を見て、退職に関する規定を確認しておくことです。
会社によっては「3ヶ月前まで」など、退職できるまでの期間が決まっています。
法律上(民法第627条1項)は2週間前と定められていますが、トラブル回避(引き継ぎができないなど)のためにも確認しておきましょう。
(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)
G -gov 法令検索 民法
第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
STEP2:転職先に求める優先順位を決める
転職先に求める優先順位を決定しておくと、効率的に応募する求人を決められます。
例えば、自分のやりたいことや仕事へのやりがい、給与や休暇など、自分自身が重視するものを決めておきましょう。
ただし、最優先の条件は妥協しないことが重要です。妥協してしまうと終業後にミスマッチが起きる可能性があります。どうしても妥協しなくてはいけない場合は、2番目以降の条件にしましょう。
STEP3:自己分析や企業の情報収集を開始する
自己分析をすることで、自分自身の強みや弱み、なぜ転職したいのかなどがわかり、マッチ度の高い転職先を見つけたり、自己アピールがしやすくなります。
でも自己分析って難しそう…。
簡易的な方法ではありますが、自己分析をおこなう際の質問事項を紹介します。参考にしてみてください。
自己分析のための質問 | 質問からわかること |
---|---|
今までに成し遂げてきたことは? | あなたが「得意なこと」 |
楽しい、嫌だと感じたことは? | あなたが「続けられること」「続けられないこと」 |
できること、できないことは? | あなたの「強み」「弱み」 |
興味があることは? | あなたの「やりがい」 |
将来どのような人になれていると嬉しい? | あなたの「価値観」 |
自己分析ができたら、企業の情報収集をしておきましょう。
情報収集の仕方は次の方法があります。
- 企業のWebサイト
- 四季報
- ビジネス雑誌
自己分析をおこなうことは、転職活動で自分をアピールする際に非常に有効です。
また、丁寧に企業の情報収集をすることでミスマッチを回避できます。
STEP4:応募先に適した履歴書・職務経歴書を作成する
求人に応募したら、応募先に適した履歴書・職務経歴書を作成しましょう。
書類選考を突破し面接に進むには、採用担当者が「ぜひとも会ってみたい」と思う応募書類を作成する必要があるからです。
具体的には、応募先が求める人材を把握し、その条件を満たす人材であることをアピールするようにしましょう。
その際、定型文にならないようにするのがポイントです。
STEP5:内定が出たら会社に退職を伝える
志望する企業から内定が出たら転職活動を終えて、退職の意志を会社に伝えましょう。
急に辞めると会社に迷惑がかかることもあります。引き継ぎなどの期間も必要なので、必ず退職することを会社に伝えてください。
その際には、直属の上司に対面で伝えてください。メールや電話での報告はマナーの問題として避けましょう。
時間をとってもらい、周りに人がいない会議室などで報告することがポイントです。
引き止めにあうかもしれませんが、退職の意思が強いことを明確に伝えてください。
円満退社のためにも、早い段階で退職の意思を会社に伝えることが重要です。
STEP6:退職準備と業務の引き継ぎを行う
会社の繁忙期を避けて退職日を決めて、余裕を持ったスケジュールで退職の準備と引き継ぎをおこいましょう。
繁忙期に退職すると現職場に迷惑がかかります。また、業務が滞らないように後任への引き継ぎ期間も、しっかり取っておきましょう。
具体的には以下のことを準備しておきます。
- 退職に関する書類の記入や会社へ返却するもの(会社の鍵、保険証など)の整理
- 後任の担当者が困らないように引継ぎのための業務マニュアルやデータを作成
- 後任担当者に不安や疑問がないか確認
引継ぎがうまくできていないと、退職後もやりとりが発生する可能性あるので注意が必要です。
在職中の転職活動を成功させるコツ5選
転職活動の流れは理解できたけど、仕事が忙しいので、ちゃんとできるか不安です…。
在職中に転職活動を進める自信がありません…。
在職中の転職活動を成功させるには、コツを理解することが必要です。
やみくもに転職活動を進めると、心身ともに疲れますし、失敗する可能性もあります。
在職中の転職活動を成功させるコツは以下の5つです。
- 転職活動のスケジュールを立てる
- 複数の求人に応募する
- 隙間時間や有給休暇を活用する
- オンライン面接を活用する
- メンタルが辛いときは休む
それぞれについて解説します。
転職活動のスケジュールを立てる
在職中に転職活動をする際は、ゴールを決めてスケジュールを立てましょう。
一般的に転職活動は、内定が出るまで2〜3ヶ月と言われているので、スケジュールを組むことで集中することができます。
いつまでに転職活動を終えるのか、いつ求人を探すのか、応募書類の作成はいつするのか、細かく設定することで無理なく転職活動ができます。
ただし、スケジュールを詰め込みすぎるとモチベーションが下がるので注意しましょう。
モチベーションを保ちながら転職活動を成功に近づけるには、しっかりとしたスケジューリングと管理が重要です。
複数の求人に応募する
在職中に転職活動をする際には、同時期に無理のない範囲で複数の求人に応募しましょう。
複数の求人を同時進行することで、比較することができるので検討・決断がしやすくなります。
1件ずつ吟味しながら転職活動をすると、効率が悪い上に「他の会社も見ておくべきだっただろうか?」「決め手がない」などの不安や悩みを抱えかもしれません。
それに対して同時進行していると、内定を受けるかどうかの判断材料とすることができます。
ただしスケジュールを詰め込みすぎると、心身ともに疲れてしまいます。
複数の求人を同時進行する場合は、スケジュール管理がポイントです。
隙間時間や有給休暇を活用する
在職中の転職活動では、通勤や移動などの隙間時間や有給休暇を活用することが成功のコツです。
通常業務をこなす必要があるため、隙間時間を求人検索や応募書類作成にあてることで時間の有効活用ができます。
有給休暇が残っている場合、急な面接などに対応に利用することで転職活動に集中することができます。
在職中の転職活動は時間的な制約があります。隙間時間や有給休暇を有効的に活用しましょう。
オンライン面接を活用する
オンライン面接を実施している応募先があれば積極的に活用しましょう。
移動時間がかからないため、隙間時間を利用して選考を受けるため効率的に転職活動が進められます。
オンライン面接を利用できるかどうかは、求人欄で確認しましょう。
また、実際にオンライン面接を受ける際は、通信状況に問題がないかチェックすることを忘れないでください。
メンタルが辛いときは休む
在職中の転職活動はしんどいことも多く、メンタルが辛くなることもあります。
そのような場合はしっかり休んでください。
在職中に転職活動をしていると、日々の業務との両立が厳しいため肉体的にも精神的にも辛くなることがあります。
そのようなときは、思い切って休むことも肝心です。
休息時間や趣味の時間など、すべてを犠牲にして転職活動に打ち込むとモチベーションの低下につながります。
転職活動の目的は「早く転職すること」ではなく、「自分に合った職場を探すこと」であることを忘れないようにしましょう。
パフォーマンスの低下を防ぐためにも休息は大事です。
メンタルが辛いときは、趣味に打ち込んでみたり、ゆっくり休んだりしましょう。
在職中の就職活動「バレない」ための5つのポイント
在職中の転職活動が周りにバレないか心配です。
周りにバレたら気まずくなると思うと、不安で仕方ありません…。
転職活動が周りにバレてしまわないか悩む人は多いようです。
もしもバレてしまうと、気まずくなってしまい、仕事が続けられなくなる可能性もあるので注意しましょう。
在職中の転職活動が周りにバレないためのポイントは次のとおりです。
- 転職活動のことを社内の人に話さない
- 目の前の仕事に手を抜かない
- 会社のパソコンを利用しない
- スマホやパソコン画面を開いたままにしない
- 転職活動に関することをSNSに投稿しない
これら5つのポイントについて、それぞれ解説します。
転職活動のことを社内の人に話さない
転職活動のことを社内の人に話すことはタブーです。絶対に話さないでください。
社内の人に転職活動のことを話すと、あっという間に広まってしまう可能性があります。
こっそりと転職活動をしていることで、現職の会社に悪いイメージを与えることも。
そのため、仕事が続けにくい状況におちいることもあります。
たとえ信頼している先輩や気心の知れた同僚であっても、転職活動について話すのはNGです。
会社のパソコンを利用しない
転職活動をする際は、会社のパソコンを使用してはいけません。
会社のパソコンを使った場合、転職活動がバレてしまいトラブルになることもあります。
例えば社内の共有カレンダーに、誤って転職活動の予定を書き込んでしまうとバレてしまいます。
また、仕事中に転職サイトなどを見ているのはマナー違反です。
転職活動をする場合は、私用のパソコンを使うようにしてください。
スマホやパソコン画面を開いたままにしない
スマホやパソコンの画面を開いたままにすることもNGです。
スマホやパソコンで転職サイトをチェックしていた場合、画面を開いたままにしておくと誰かに見られるかもしれません。
特に離席する際は要注意。
スマホの通知設定をONにしていると、通知内容が表示されてバレてしまうこともあります。
離席の際には、パソコンの画面を切っておく、スマホを持って離席するなどの対策を。
転職活動に関することをSNSに投稿しない
絶対に転職活動に関することを、SNSに投稿してはいけません。
匿名で投稿できますが、ネット上に公開してしまうとバレてしまう可能性が高くなります。
面接会場についたことなど、職務とは関係のないことを不用意に投稿をしてしまうと、何かの拍子にバレてしまうことも。
転職活動のことがバレるのが不安なら、SNS投稿はしないでください。
在職中に転職活動をしていることがバレたくないのであれば、
バレてしまう可能性があることを、一切しないようにしましょう。
在職中に転職活動をする際の3つの注意点
転職活動を成功させ、現職を円満に退社するためには、次の3つのことに注意してください。
- 会社に迷惑がかからないようにする
- 下準備をしっかりしておく
- 退職手続きを前もって進めておく
それぞれについて、以下で解説します。
会社に迷惑がかからないようにする
転職活動をおこなう場合、会社に迷惑がかからないようにしましょう。
転職活動が気になるのは理解できます。しかし、仕事がおろそかになれば迷惑がかかることに。
例え転職の意思が強くても、目の前の仕事はしっかりと取り組まなくてはいけません。
退職する場合でも、与えられた仕事にはしっかりと取り組むことが円満退社につながります。
下準備をしっかりしておく
転職活動はなんとなくではなく、しっかりとした下準備をした上でおこないましょう。
目的意識がないまま転職活動を始めてしまうと、ダラダラと長引いてしまい転職できない可能性が高くなります。
転職活動を始める前には、自分自身のキャリアの棚卸しをおこなう、自己分析をおこなうなど、徹底した下準備をしてから始めるようにしてください。
「なんとなく転職した」は失敗につながる可能性が高いので、本気で転職したいなら、徹底した下準備を。
退職手続きを前もって進めておく
退職の意思が強い場合は、前もって退職手続きを進めておくようにしてください。
勤めている会社を辞める場合、後任担当者の選定や業務の引き継ぎのことを考えて、2〜3ヶ月前から準備が必要です。
前述のとおり、法律上は退職の意思を伝えてから2週間以上経過すれば退職できます。
しかし、急な退職は業務に穴を空けるため、勤務先に多大な迷惑をかける可能性も。
退職の意思を固めて転職活動を始めるなら、早い時期から退職手続きを進めておきましょう。
トラブル回避につながり、円満退社することができます。
在職中に転職活動する際によくあるQ&A
最後に、在職中に転職活動をする際によくあるQ&Aに答えていきます。
在職中の転職活動は違法ではありませんか?
在職中に転職活動をするのは違法ではないですか?
不安で転職活動をためらっています。
在職中に転職活動をしても違法ではありません。ご安心ください。
日本国憲法では第22条第1項で「職業選択の自由」を認めています。
まずは条文を確認してみましょう。
第二十二条 何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。
e-Gov法令検索 憲法
ただし注意が必要なケースがあります。
それは「競業避止義務」を就業規則や誓約書によって、取り決めをしている場合です。
同業他社に転職する場合、重要なノウハウを流出させる危険があります。
この場合は「職業選択の自由」と相反するため、裁判になる可能性があるので注意しましょう。
詳しくは経済産業省が公表している「協業避止義務契約の有効性について」をご一読ください。
競業避止義務が気になる方は、自分が取り決めをしていないかどうか確認しておきましょう。
面接の日程を土日にしてもらうことは可能ですか?
仕事が忙しく、平日は残業ばかりで面接を受けに行く時間がありません…。
できれば土日に面接を受けたいのですが、可能でしょうか?
一般的に面接は平日に行う企業がほとんどです。
平日の19時以降に面接を実施してくれる企業もあるので、平日夜間の時間帯で日程調整をお願いしてみるのがおすすめです。
しかし、どうしても平日に面接を受けるのが難しいという方もいます。
その際は、応募企業に土日に面接してもらえるかを確認してみましょう。
人手不足が社会問題となる中、優秀な人材を確保したいと考える企業は増えています。
そのため採用方法を見直し、土日や休業日に面接を実施してくれる企業もあります。
まずは採用担当者に相談してみましょう。
ハローワークをメインに転職活動をすることはできますか?
ハローワークをメインに転職活動を考えています。
問題ないでしょうか?
ハローワークを利用することについて、何の問題もありません。
ただし注意していただきたいことがあります。
原則としてハローワークが利用できるのは平日のみです。
在職中の転職活動を考えている方には、利用しずらいかもしれません。
転職活動をする際にはハローワークだけでなく、複数の方法を併用することがおすすめです。
仕事中に面接に行っても大丈夫ですか?
私は営業の仕事をしています。
外に出ている時間が長いので、その間に面接を受けられたら効率的だと考えています。
仕事中の時間を利用して面接を受けても大丈夫ですか?
仕事中に面接を受けるのは、絶対にやめましょう。
バレてしまった場合、職務を放棄したと判断されて解雇されるかもしれません。
転職先に対しても印象が悪いので、仕事中に面接を受けるのは、おすすめしません。
在職中の転職活動でおすすめの方法は何ですか?
在職中に転職活動をして、内定をもらえる自信がありません。
自分でも努力はするつもりですが、何かおすすめの方法はありませんか?
在職中の転職活動は制限があるため、不安に感じている方は多いようです。
どうしても不安に感じる場合は、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントは求人の選定や応募書類の添削、面接対策はもちろん、面接の日程調整までしてくれます。
こまごまとした負担が軽減されるので、仕事が忙しくて転職活動に時間を割くのが厳しい方にもおすすめです。
まとめ
在職中の転職活動は、しんどくて疲れるものです。
しかし転職活動をしている人の7割以上は、働きながらであることも事実です。
働きながら転職活動を成功させるコツを、最後にもう一度確認しておきましょう。
- 転職活動のスケジュールを立てる
- 複数の求人に応募する
- 隙間時間や有給休暇を活用する
- オンライン面接を活用する
- メンタルが辛いときは休む
しっかりとした計画を立て、効率的に転職活動をすること。そして「しんどい」「疲れた」と感じたら、無理せず休むことが、在職中の転職活動を成功に導きます。
しかし「ひとりで転職活動をする自信がない」「忙しくて時間を取るのが難しい」という方は、転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントを利用することで、求人の選定や選考過程の日程調整はもちろん、応募企業に好まれる書類の書き方などの情報が得られます。
これまでに紹介した手段と転職エージェントを利用して、自分に合った職場で働く未来をつかみ取りましょう。
在職中であれば転職活動を途中でやめることもできます。
まずは行動してみましょう。