(本記事は、2023年7月7日にnoteに掲載したものを再掲したものです)
みなさん、こんにちは!
沖縄で「ほめレポ」ライターとして活動している「へっさん」こと平敷篤(へしきあつし)です。
僕自身の立ち上げた企画、『「ほめレポ」ライターへっさんの「魂の10番勝負」!』も第3試合目を迎えました!
今回インタビューを受けてくれたのは、わたぬきかなさん!
第2試合目のANIBAKOさんに引き続き、ご参加いただきました。本当にありがとうございます。
前回は「ANIBAKO」の窓口となって、比嘉店長と一緒に取材対応していただき終了の予定でした。
しかし!「ぜひとも取材してほしい!」という猛プッシュと、ぜひともインタビューしてみたい!という僕の気持ちもあり、単独インタビューの運びとなりました。
かなさんは、フリーの役者さんをしておられますが、その他にも舞台の企画やラジオパーソナリティー、ナレーター、歌い手などマルチな才能を発揮して活動中の多彩な人物!
実は、僕の好きなYouTubeチャンネルにも出演していたりと、不思議なつながりがあり、インタビューするのを心待ちにしていたのです。
本インタビューでは、そんな多彩な顔を持つかなさんの経歴や思い描く、新しい景色についてうかがいました。
それでは、魂の10番勝負、第3試合のゴングです!
わたぬきかなさんについて

まずは、わたぬきかなさんについて簡単にご紹介しておきます。
わたぬきかなさんは、沖縄で役者、企画、ラジオパーソナリティー、歌い手、ナレーターと、幅広く活躍しておられます。
「楽しいことは大概なんでもやってる」と公言されており、僕自身、「かなさんのやっていることって楽しそうだなぁ」と羨ましくなるほど。
「クセ強臨機応変個性派役者」を名乗っておられますが、お話をうかがっている際は、とても落ち着いた話し方をされ、なんとも心地良い声が魅力的。
インタビュー中ずっと、「なるほど、声の柔らかさや心地良さは、声を発するお仕事向きだなぁ」と感じていました。
そして、話の端々から読み取れる個性的な趣向や考えが本当に魅力的。なにしろお話も上手ですごく楽しい時間を過ごさせていただきました。
ANIBAKOのキャストとしては「かなこりあ」として在籍されています。ぜひ、会いに来てお話してみてください!絶対にその魅力の虜になること間違いなし!
そんなとても魅力的な、わたぬきかなさんに色々とお話をうかがいました。
ニアミスを連発しながらの出会い!(笑)
実は、僕はかなさんとニアミスを連発してたのです。
最初は、僕も大好きな琉球ドラゴンプロレスの試合会場で。コロナ禍だったこともあり、マスク姿(僕の場合は二重の意味で。笑)だったため、認識されず。
直近では、本企画のオープニングマッチ(第1回目)を飾ってくれた安里ミムさんと、パートナーのみーちゃんの披露宴のとき。
もはや隣同士と言っても過言ではないくらいに近くにいたのですが、これまた僕のマスク姿(写真参照)のため、顔を認識してもらえていませんでした。

まあ、写真の通りですので、仕方ないですよね(笑)。かなさんにも、これは分からない!と笑っていただけました。
そんな、奇跡的なニアミスを繰り返しながら、ようやくお会いできたことに感謝しながら、インタビューを始めさせていただいたのです。
多彩な顔を持つ原点
東京出身のかなさんが沖縄に住み始めたのは、高校生の頃だったと言います。
そして、そこから役者の道一本に!と思いきや、なんとニュージーランドに3ヶ月のホームステイを経験。そこで思いついたのが「マヌカハニーの輸入」でした。
今もそうですが、マヌカハニーは良い値段がつきます。そこに目をつけたかなさん、「マヌカハニーを輸入して売れば儲かるのでは?」と考えついたそうです。
この経営者的な発想の素晴らしさ、同じ年代で僕は出来ただろうかと考えてみたのですが…いや、僕にはきっと無理でしょう(苦笑)。
その発想をいかして、輸入業を開始!とはいかなかったようで、その理由は英語力。
ニュージーランドに行ってはみたものの、英語はほとんど喋ることが出来なかったため、マヌカハニーの輸入を断念したのだとか。
ここまでのお話を、笑顔を交えながら淡々と話すかなさん。自分のことを曝け出せることほど、魅力的なことはありません。
この後もそうなのですが、自分自身の弱点さえもサラッと話せるかなさんの姿が、多くの人を魅了して止まないのではないかと思います。
そして、かなさんが役者という職業に出会ったのは、お兄さんが出演した舞台を観に行ったときでした。
その際に手に取ったフライヤーの中に、市民劇の出演者募集のチラシが入っており、オーディションを受け合格。舞台に立つことになったのです。
その時、かなさんは「舞台って楽しいな」と感じたと言います。そこから初めて、役者をやりたいと思うようになったそうです。
ちなみに、かなさんが受けたオーディションは「劇団O.Z.E」のもの。
沖縄では言わずと知れた人気タレント、「ひーぷー」こと真栄平仁さんの劇団だったのです。
そのオーディションに受かったというのも凄いですが、役者って楽しい!と思い、そこから本格的に活動を始めた、かなさんの行動力も凄いの一言。
行動力抜群だからこそ、素敵な出会いにも恵まれているのでしょう。僕も見習いたい限りです!
そこから3年間はフリーとして活動し、さまざまな苦労も経験されたと言います。
その後、沖縄のお笑い事務所FECに所属。この経験が、その後の「わたぬきかな」に活かされることになりました。
役者として所属していたものの、「お笑い事務所に所属したからには!」とネタを書いてお笑いにも挑戦!なんと、「フレッシュお笑い選手権」という賞レースへの出場も果たします。
さらには、MCや番組ナレーションもFEC所属時代に経験。そこから、声の仕事も始まったのです。
現在、かなさんが多彩な才能を開花させるきっかけは、お笑い事務所にあったと言っても過言ではないかもしれません。
しかし、驚きなのは、その行動力。役者として所属しながら、お笑い事務所に所属したからにはお笑いもやってみようと考え、行動に移す姿は尊敬の念しかありません。
僕自身が行動になかなか移せないタイプなので、フットワークの軽い方にめちゃめちゃ憧れてしまいます!
楽しいことを全力でやる
FECに所属して3年、かなさんは再びフリーに戻ります。
所属前、フリーとして活動してきた3年間と、事務所に所属してからの3年間、自分自身はどっちが合うんだろうと考えたかなさん。
自分は型にはまらないタイプなんだという気持ちから、導き出された答えが再びフリーに転身することでした。
しかし、再びフリーに転身すると同時に、コロナ禍に突入してしまいます。

リモートや映像で作品を出すことはできるものの、生の演技を届けられないことが好きではないため、演技をしたいのにできないという葛藤があったそうです。
そんな葛藤の中、光を見出せたのが友人の存在でした。それが、安里ミムさんだったのです。
時に励ましてくれるミムさんの存在が、かなさん自身の考え方を変えるきっかけとなります。
それが、「楽しみたい」という気持ちでした。
そこから、常識にとらわれてしまうだけでなく、自分を解放していったと言います。
友達の存在は、すごく大切なもの。励ましあったり、時には叱ってもらえたり。そんな存在が周りにたくさんいるのは、かなさんの人間的魅力によるものでしょう。
そんな、かなさんが最近始めたことにタロットカードがあるそうです。
タロットカードを始めたことで、自分自身を見つめることができるようになり、客観視できるようになったと言います。
また、タロットを通じて悩みを相談して来てくれた方から、悩みが解決できたと報告を受けることも。
自分と話すことで救われたり、楽しいと感じてくれることにやりがいを感じていると言います。
役者としてスタートして、今では幅広いジャンルで活躍するかなさん。
どんな仕事が来ても、そのすべてに対してフットワーク軽く、オールマイティーに対応できるようなスタンスでいたいと語っていました。
すべてに対応できるようにしたいという、その考え方は僕も参考にしたいと思います。
フリーランスである限り、どのような仕事が来ても対応できるようにしておくことは、プロとして当然のことだと言えるでしょう。
かなさんは、その矜持を持ちオールマイティーに対応できるように準備を整えています。まさにフリーランス、プロフェッショナルの鑑だと言えるでしょう。
プロフェッショナルとして魅力満載のかなさんと出会たことに心から感謝です。
そして、かなさんの話の中で印象的だったのが、「明日死ぬかもしれないから、今日をめちゃめちゃ楽しんで生きたい」という言葉でした。
「やってしまったことに対して謝りはするけれど、後悔はしない。やってしまったものはしょうがないと割り切ることも。
それは、もしかしたらもう楽しめなくなる可能性もあるから。だからこそ、今、この瞬間を全力で楽しもう」
このように考えているそうです。
「将来のことを考えて生きなさい」、「先のことを考えなさい」と言われることが多い中、かなさんの考え方は非常に重要ではないでしょうか。
今、先行きが不透明なこの時代、誰もが将来のことを考えるのは難しくなっていると思います。
だからこそ、「今、この一瞬を全力で楽しむ」というかなさんの考え方は大切です。
人は過去に戻ることはできませんし、未来を知ることもできません。
だからこそ、今生きているこの瞬間を全力で楽しむことが大事なのではないでしょうか。
今この瞬間を全力で楽しみ、生きること。それが、生きることを実感できる唯一の方法なのかもしれません。
かなさんが思い至った、「今この瞬間を全力で楽しむ」という考えは、現代を生きる僕たちに最も必要なことと言えるでしょう。
わたぬきかなさんが見ている新しい景色とは

魂の10番勝負、締めの質問は恒例のこれです!
わたぬきかなさんが見ている新しい景色は何ですか?
「まず、歌ですね。アニソンをやっていきたいです。好きなアーティストさんがいて、共演するまで死なないっていうのは決めてます。
だから今、マイクも買って、YouTubeとかで歌をアップしています。なかなか伸びないんですけどね(苦笑)。
でも、自分の中で楽しんでやっていれば、絶対につながってくるって思ってるんです。苦しみながらやってたら意味がないし。
だから、誰かにご機嫌取りをしなくてもやっていける。そんな環境を作っていきたいんです。
あとは、私が関わった人、全員が幸せになってほしいなって。タロットを始めたのも、そんな思いがあって。
色々な人が、私と話すことによって、救われたり、楽しんでもらえたりしたら良いなと思ってます。タロットもそうだし、歌とか喋りの場でも。
私ラジオもしているんですけど、私のラジオを聞いて、ちょっとストレス解消できましたとか、悩みとかどうでもよくなりましたみたいなのって良いなと。
だから、メインとしては歌をやっていきたいんですけど、色々なジャンルの人たちの悩みを、私を見てもらうことで、なんてバカバカしいことで悩んでたんだってなったら良いなって思ってて。
さっきは、誰かに幸せに なってほしいなって言いましたけど、気持ちとしては、幸せにするんだって思ってます。
ちょっとまだフワッとしてるんですけど、関わってくれた人たちに肩の荷を降ろしてもらえる存在になりたいですね。
私も落ち込んだ時とか、好きなアーティストさんの曲を聞くだけでテンションが上がるんです。私も、そういう人になりたいなって。
自分が有名になりって感じじゃなくて、みんな一緒になんか楽しんでいこうぜ!みたいな感じになってくれたらいいなっていうのが強いんです。
私と仲良くなってくれた人が、私を介して仲良くなって繋がって、関係性を作っていってもらえたら嬉しいなって。
(ANIBAKOの店長の)比嘉さんと同じで、人と人を繋げたいんです。そこから、みんなが幸せになってくれたら、オッケーかなって思ってます」
少しずつ賑わい始めた店内に気を配りながら話してくれたかなさん。
自分が有名になるということより、自分と繋がってくれた人が幸せになることを望むと語るその顔は、幸せそうに輝いていました。
誰もが、簡単に言えることではない「誰かを幸せにする」という言葉。
それを、サラッと口にできるかなさんの思いは本物だと僕は思いました。
誰かの幸せを願うからこそ、かなさんに周りには素敵な仲間が集まってくるのでしょう。
そして、誰かの幸せな姿が、かなさんの幸せに繋がり、かなさんの幸せな姿がまた、新しい誰かの幸せな姿へと繋がっていく。
だからこそ、取材場所のANIBAKOは輝いて見えるのかもしれません。
自分のことをクセが強くて、個性的な性格だと語るかなさん。
そのクセの強さと、個性的な性格が、彼女自身を輝かせ、集まる人々を輝かせているのではないでしょうか。
沖縄で唯一無二の輝きを見せてくれる「わたぬきかな」。
会って話がしてみたいという方は、ANIBAKOへ来てみてください。心地良い声と素敵な笑顔があなたを待っています。
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