※この記事は2023年3月に掲載した内容を加筆・修正しております。
2023年2月5日、沖縄市にある「結婚式場NBC(日本ブライダルセンター)」で行われた結婚式は、おそらく、僕の生涯で最高のものでした。
なぜ、そんなことが言えるのか?それは、この記事を書こうと写真を見返すたびに、その時の楽しさや会場に溢れていた優しさで胸が満たされるから。披露宴会場が幸せに満たされた空間だったからです。
こんなことは、人生の中でなかなか無いでしょう。
例えば初めて好きな人ができた時のドキドキや、雄大な自然に触れた時の感動。
そんな気持ちに似ているかもしれません。
あの素晴らしい瞬間、あの麗しい空間を生み出していた、「ミムちゃん・みーちゃんの結婚式」について僕の飾らない言葉で綴っていこうと思います。
ミムちゃん・みーちゃんについて
この記事で、初めてミムちゃんみーちゃん(本来、こんな風に呼べない性格ですが、文章弁慶ということで許してくださいw)のことを知る人もいると思います。
そこで簡単なご紹介を。
安里ミムさんは、沖縄でタレント活動や情報メディア運営、ライター業、アンバサダー、デザイン制作など、幅広く活動中(2024年現在、「性別に関係なく、自由なかたちを選ぶ」をコンセプトにしたウェディングをプロデュースする「Meme(ミーム)」を立ち上げています)。
※Memeについて詳しく知りたい方はコチラ
また、自分らしい生き方、LGBTのについての活動に積極的に取り組んでいます。
一方、パートナーのみーちゃんは、ミムちゃんと2人でLGBTについての講話や、ラジオ、モデル、アンバサダーなど、これまた広く活動しているのです。
とても簡潔に書いてしまいましたが、沖縄県内だけにとどまらず、県外でも活躍している2人。
僕が感銘を受けたのは、「ありのまま自分でいい」という考え方でした。
「ありのまま」でいることは、実はすごく大変なこと。人間はどうしても自分と「異なるもの」に対して拒否反応が出てしまいます。
だからこそ「ありのまま」を出せずに苦しんでいる方がいるのです。
2人を見ていると、こう感じます。
「ありのままだからこそ、あんなに楽しそうだし、輝いて見えるんだろうなぁ」と。
2人について知りたい方は、下記のURLへ!
素敵なインタビューが載っています。
詳しい紹介はこちらに譲りますw
【コザ☆マイスターvol.3】『自分のことを好きでいること』安里ミムさん|うさぎと猫
YouTubeチャンネルもありますので、こちらも是非!
披露宴会場へGo!
披露宴1週間ほど前、実は体調不良で検査入院をしていました…。
めまいが続いていたのですが、特に異常はなかったため、なんとか披露宴に参加することができホッと一息。
健康って大事ですよ、ホントw
そんな僕に状況を知っていただいていた、ひがっすさん(フリーで芸人をしておられる方で、僕のプロレス仲間にしてお師匠さんです)から、車でピックアップしてくれるという大変ありがたい提案が。
疲れるとめまいの症状が出ることがあったので、大変ありがたかったです。
プロレスで繋がり、大変よくしてくださる先輩の存在に感謝しかありません。
さらに、東京で芸人として活動している、メガネロック大屋さんも同乗しており、道中いろいろな話が聞けて面白かった!
ひがっすさんは、FMラジオで「ひがっすのひつなぎラジオ」という番組をされているのですが、披露宴会場へ向かう車内でも人とのご縁を繋ぐ、「ひとつなぎ」能力を発揮されていました。
人と人との出会いは「合縁奇縁」と言いますが、人と人を結ぶ才能には脱帽です。
ありのままが美しい披露宴
久し振りの披露宴会場のエントランスは、とてもキラキラとしていました。
それは、装飾や照明などの話ではなく、参列者の表情です。
当然のことではありますが、誰の披露宴であっても参列者の表情は輝いていることでしょう。
しかし、この日ほど心から祝福の気持ちに溢れ、キラキラと嬉しそうな顔が並んでいる披露宴に、僕は参列したことがありませんでした。
ミムちゃん、みーちゃんがどれほど多くの人に愛されていることがよく分かります。
エントランスの飾り付けも素敵でした。
2人の人柄と、いかに愛されているのかが伝わってくる気がしませんか?
会場に入ると、準備をする式場スタッフの方や取材に入っているテレビクルーの方々、そしてドレス姿やスーツ姿の出席者の皆さんの姿。
そして他の結婚式と比べて、胸がワクワクするのはコスプレ姿で参加している方の姿もあったからです。
好きな服を着て楽しんでほしいという気持ちが込められた結婚式。
それを如実に表していたのが、思い思いの格好で駆けつけた多くの参列者の皆さんでした。
ちなみに、僕の座ったテーブルには、天声戦士アライブの姿も!
写真は撮り忘れてしまいましたが(素敵な空間にいると、だいたい僕は写真を撮り忘れますw)、素敵なテーブルに座らせていただきました。
入場してきた時の2人は、ミムちゃんが鮮やかな赤の打掛姿、みーちゃんも鮮やかさと柔らかさを持った萌黄色の打掛姿。
僕の勝手な印象ですが、元気溌剌とした印象のミムちゃんと、柔らかで優しく包み込むような印象のみーちゃん。
まさに2人にぴったりな印象を持つ色でした。
そして、2人の本当に幸せそうな顔が心に残っています。
そして、沖縄の結婚式・披露宴にはつきものの余興がスタート。
チャキfromリュウキュウノツカイさんの素晴らしい歌声。
色々な都合があり、写真の掲載不可というハプニングもありましたがw、今や有名となったあの方も力強く素敵な歌声を聴かせてくださいました。
また、見事な大道芸を見せてくれた、つばささん。
そのつばささんと、「漫才か!」とツッコみたくなるほどの掛け合いを見せてくれた、やきとりバンドのミドニィーさん。
会場を爆笑の渦に巻き込んだこの掛け合いが、打合せなしなのだから素晴らしい!
さて、ここで主役の2人はお色直しということで退場。
その間、会場の平和を守るために登場したのが、シークレットゲスト。
な、なんと沖縄が誇るスーパーヒーローの1人!
琉神マブヤー!
これには会場も驚き!
まさか琉神マブヤーが来ているとは!
特撮ヒーロードンピシャ世代の僕としては大興奮です。
顔には出しませんでしたけど…。
写真撮って貰えばよかったなぁ…w
マブヤーは各テーブルを回って、ミムちゃん、みーちゃんのいない間の会場の平和を守るため、しっかりパトロール!
会場の平和を守るその姿に、会場は大盛り上がりでした。
さすがはヒーロー、あっぱれ!
その間、ビデオメッセージが流れたのですが、メッセージをくれたのはアントニオ小猪木さん!
プロレス好きの僕のにとっては大好物。
喰い入るように見てしまいました。
小猪木さんとも繋がっているとは、ミムちゃん凄い!と尊敬度が10000くらい上がったことを、ここに書き記しておきますw
いよいよ、お色直しをした2人が登場します。
それも、舞台に用意された階段から!
まるで宝塚を見ているような気持ちになりました…って、生で見る機会はなかったんですけどねw
友人に宝塚ファンがいたので、DVDを見せてもらったことがあります。そのため、「階段から降りてくる=宝塚」の公式が僕の脳内では完成されていたのです。
素敵じゃないですか!?
ウェディングドレス姿の2人。
「美しい」「麗しい」そんな言葉が似合いますよね。
そして、2人の表情の輝きが素晴らしかった!
楽しさ、嬉しさが体全体から溢れ出ているのを感じられて、僕自身も幸せな気持ちに。
幸せな雰囲気に包まれた感覚は、周りの参加者からも感じられました。
誰もが2人の姿を見て、麗しいと思ったでしょうし、なんて楽しそうなんだろう、なんて嬉しそうなんだろうと思ったはず。
2人がテーブルを回るたびに幸せな気持ちが、周りにも伝播する。
そんな優しい雰囲気に包まれる会場。
指輪をお披露目する2人の顔が本当に印象的で、涙ぐみそうになりました。
友人挨拶も心に迫ってくる言葉が詰まっていて、2人のことを思う気持ちが詰まっていました。
グッときた人も多かったと思います。
式も佳境に入り会場の雰囲気は、さらに楽しさと優しさに包まれてきました。
僕が一番印象に残ったのは、沖縄でドラァグアイドルとして活躍しておられるロビンソワさん。
妖艶なダンスはもちろんですが、まさかの醤油一気飲み!
ひな壇でミムちゃんも一気飲みしていて驚き!
後ほど、コーヒーだったことを知ったのですが、あれには驚きました。
本当に醤油飲んでるの!?と思って心配になるほど、インパクトは絶大!
舞台上でのトークも滑らかで、ウィットに富んでいて素敵でした。
ミムみーちゃんの友人、知人の方々は本当に才能に溢れる方が多いなぁ、と実感。
沖縄の結婚式といえばエイサー!
創作エイサー団体「BUNAGAYA」によるダイナミックなエイサーに会場も盛り上がります。
僕は創作エイサーを見るのは初めてでしたが、勇壮な曲はもちろんのこと、落ち着いた曲調の曲にもエイサーを合わせることができるという気付きをいただきました。
伝統文化、伝統芸能としてのエイサーと、時代に合わせて進化する演舞としてのエイサー。
どちらも勇壮で美しく、沖縄の文化の素晴らしさや可能性に心震わされた瞬間でした。
そして、沖縄の披露宴の締めと言えば「カチャーシー」!
舞台上では多くの参加者が思い思いに手を頭上にかかげ、手首を回しながら左右に振り踊り出します。
喜怒哀楽を「かきまぜて」、歌や踊りに興ずることから名付けられたとされるカチャーシー。
会場に溢れる幸せを、かきまぜることで一つにするかのように踊る人々の笑顔、笑顔、笑顔。
僕は参加しなかったけれど、会場中に幸せな空気が満ちた一瞬だったように感じました。
最後は、みーちゃんがミムちゃんに宛てた手紙を読み上げて終了。
2人は、深い信頼と尊敬の念でしっかり結ばれているのだなぁと、心の底から感じる手紙でした。
ここでも、涙が溢れそうになった僕。
生来の感動しいなので、仕方ない。
他の出席者の皆さんも同じ気持ちだったのではないでしょうか。
最後の退場時には、自発的にアーチができていました。
心から愛されている2人。
ミムちゃん、みーちゃんに幸多からんことを願っています。
「みんなちがって、みんないい」ということ
金子みすゞさんは、詩の中でこう綴りました。
「みんなちがって、みんないい」
「違いを認めて受け入れる」ことを説いた言葉として、最近よく使われていますよね。
でも、僕はそこに違和感を覚えてしまいます。
「人それぞれ、違いがあるのは当然じゃないの?」と。
その当然のことを認めようというのは、何か違う気がします。
だから、こう考えるようにしました。
「人と違うことで、辛かったり、苦しかったりすることはあるかもしれない。だけど、あなたには、あなたの素晴らしいところがある。だから、あなた自身は大切な存在なんだよ。人と違っていても、あなた自身は、そのままで良いんだよ」
LGBTについて、僕たちが関心を寄せ始めたのはつい最近のこと。
認め合おうという言葉に少し違和感を覚えていた僕の気持ちは、ミムみーちゃんの結婚式で晴れた気がしました。
もちろん、そんなに大仰な思いで2人は披露宴を行ったのではないと思います。
ドレスやタキシード、着物、自分が好きな方を着て良いんだよ、という思いを伝える、そんな素敵な場を作ることが一番だったのかもしれません。
それは大成功だったと確信しています。
なぜなら、あんなに出席者が楽しそうで、幸せそうな表情をしていた式に、僕はこれまで参加したことがなかったから。
主役の2人はもちろん、会場にいたすべての人が輝いていて、幸せに包まれた最高の式でした。
ミムちゃん、みーちゃん、末永くお幸せに!
最後にオチ!w
式終わりに、言葉をかけさせていただき、記念撮影をしてもらいました!
僕は、プロレスラーであるグルクンマスク選手のマスクをかぶって出席!
なので、みーちゃんにはプロレスラーとして認識されていたようですw
一介のしがないフリーランスのWebライターでございます。
どうぞよろしくお願いします!w
こんなん、勘違いするわ!w
チャンチャンッ!
改めまして、ミムさん、みーちゃん、幸せいっぱいのお二人の姿、すごく麗しかったです。
心から尊敬し、信頼し合っているのが感じられる、素晴らしい式でした。
ご結婚、おめでとうございます!
末永く、お幸せに!